みなさんが頭に描いているだろう昔ながらの闇金とは「暴力団の資金源や高圧的で相手の人権を考えないような取り立てをおこなう業者」
をイメージするでしょう。
しかし最近のソフト闇金と呼ばれているキャッシング業者が存在します。
昔ながらの闇金よりも多少返済期限が長く設定されてあったり、金利が緩かったりし、さらには融資担当者次第では大手の消費者金融と変わらず安心してキャッシングができ、闇金で起こりうるトラブルを起こさないような会社まで存在しています。
ソフトと呼ばれようが違法であることには変わりありませんから安心と言ってしまうのも変ではありますが。
太陽の会
太陽の会はご存知でしょうか?
司法書士や弁護士と協力体制を取り多重債務者やソフト闇金の被害体験を持った被害者が相談役となり、実体験に基づいた現状解決方法の相談・解決を目的とした民間福祉団体が太陽の会です。
キャッシングでの悩み
- 簡単に借りれてしまうからこそキャッシングを多くしてしまう
- 債務の整理方法
などを相談・解決への協力をおこなっています。
しかし、無料で協力してくれるのではなく入会金や月会費も発生するほか、消費者金融および闇金業者への連絡は自分で行う必要があります。
その理由については、弁護士や司法書士が担当をするのではなく「太陽の会」という団体に協力する形となることから、本人が連絡をしなければならないという状況となってしまいます。
実際にソフト闇金などを利用し怖い思いをしているのですから他の人に連絡をしていただきたいところですが。
法律事務所や司法書士事務所へ直接依頼する
法律事務所などに依頼すれば債務者自らおこなうことは法律事務所の担当者・弁護士の説明のみでそこから先の作業はすべて法的に資格を持った担当者が対応してくれます。
今は気軽に利用できる料金形態が多く、「初期費用なし・成功報酬のみ」といった形が主流となっており債務者でも気軽に利用できるようになっています。
逮捕
ソフト闇金・闇金は「出資法5条2項(高金利の処罰規定年利29.2%)に違反し、5年以下の懲役若しくは1000万円以下の罰金」に処せられる犯罪行為です。
近年流行しているソフト闇金のキャッシング行為は公序良俗(民法90条)に違反し本来であればキャッシングは無効となります。
利息を支払う必要はなく、ソフト闇金は本来警察により逮捕されます。
正規でない貸金業者などからキャッシングをした際の金銭については不法原因給付(民法708条)に該当する行為であり元本が残っている場合でも支払いする義務はありません。
困って闇金業者・ソフト闇金に頼ってしまい、一時的には助けられたとしても、法外な金利にや個人を尊重しない恐喝まがいの取り立てなどで被害をうけ、耐えられない状況となってしまった際には、警察や弁護士に相談すれば状況の改善がおこなわれるでしょう。
闇金は警察にとって暴力団への繋がりを探ることができるわけですから、相手の所在が不明な場合でもしっかりと捜査を行ってくれると思います。
警察への相談
闇金から融資を受けた際の資料(電話番号や住所・担当者の名前)を準備して各地域の警察署の『生活安全課』へ行き、被害届を出しましょう。
現在違法な取り立てが行われている場合は生活安全課にいき『闇金業者に対する告発状』を提出し出資法違反行為に対する告発をおこないます。
目的の監督行政庁の貸金業検査指導係に対して次の告発をおこないます。
- 苦情申し立て
- 行政指導
- 業務停止
- 登録取消
もし仮に利用していた貸金業者が正規登録業者であった場合は金融庁のホームページで利用した貸金業者を検索し「商号・代表者名・所在地」などすべて割り出すことが可能です。
なお、闇金業者の場合は利用している口座が架空名義・他人名義の疑いがあるので、銀行に対し「疑わしい取引の届出」の提出をおこなうことで、口座の閉鎖・口座、預金の凍結を求めることができます。(組織犯罪処罰・犯罪収益規制法54条)
正規登録であれ闇金業者であれ、利用している業者が違法な取り立て行為をに及んだ場合には速やかに110番通報をし警察を呼びましょう。
その場合は取り立ての様子録音・録画したり、人数や身長・顔立ちを覚える。業者が車で来ていた場合には車のナンバーを控えるなどをしておけば重要な証拠となり速やかな逮捕・被害の抑制に繋がります。